大人の最強学習法 その2 ~中上級者の勉強法


コツコツ語学の学習を続け、気がつけば学習歴3年、検定3級の中級者...。
ある程度その言葉を使って何かを表現することはできるものの、まだまだ不十分。
書店に行けば初心者向けのテキストばかりで、中級以降になると教材もないし、次の検定に受かるまではまだまだ遠い。いっそ短期留学でも...。

これは外国語学習者の中級あるあるではないでしょうか。
日々マンネリ化し、いつまで経っても中級を抜け出せないという学習者は意外に多いものです。この段階を突破するために学校、留学などに踏み切る人も多いと思います。

基本的には、前回書いたように「検定試験」~「副教材音読」というループはどのレベルでも有効だと思います。
しかし、検定の次のレベルが高い壁過ぎて、なかなか効率が上がらないという段階は確かにあります。また、誰もが学校に行ったり留学できるわけでもありません。
そんな時、私が行った方法をご紹介します。


書く・読む・話す・聞くの4コンボ! 作文・音読法!

私が英語でも中国語学習でも効果絶大と感じた方法です。

1. 自分の興味がある特定のテキスト(日本語)を、勉強している言語に翻訳します

  • まずは、粗く自分で訳してみます
  • どうしても自分でできない部分は、Google翻訳を使い、適宜修正します
  • その文章を、ネイティブに修正してもらいます。安い英文校正のサービスを利用すると良いでしょう。たとえば海外のクラウドソーシングサイトには、安い値段で”Proofread & Edit”という翻訳文のチェック・校正を行ってくれる人が沢山掲載されています。3000字くらいの文章でも千円くらいとか、おそろしく安くやってくれる人もいます。
  • 疑問点があれば追加料金を払ってでもどんどん質問しましょう。もしネイティブに知り合いがいればその人に聞くのもいいと思います。

2. 1の文章をひたすら音読します

  • 暗記する必要はありません。流ちょうに読めるようになれば十分です。
  • 1で依頼したネイティブに、別料金を払って録音音声を送ってもらうよう依頼してもいいでしょう。その手本をシャドウイングに使えます。
  • その後、再び1の文章の翻訳にチャレンジしてみて下さい。びっくりするほどスムーズに訳せる筈です。このプロセスを通して語学力が格段に上がったことがわかると思います。

私は、中国語を学んでいるときにあるスポーツの審判をする機会があり、ルールブックを翻訳しなければなりませんでした。もちろん超素人訳で、ネイティブにチェックしてもらわないと使い物になりません。幸いにして安いクラウドソーシングサイトでネイティブチェックをしてもらい(10ページほどのマニュアルがたしか1000円程度でした)、さらにルールを暗記するために音読しました。

効果は絶大だったといっていいでしょう。書くために既存のサイトを読んで、自分で書いて、ネイティブが訳したものを読んで、訳されたものを音読して、自分の音読や見本に合わせてシャドウイングする。ここには語学学習に必要な「書く・読む・話す・聞く」が全て含まれています

この方法は、自分の興味があるコンテンツを通して言語を学ぶことができます。つまり、その言葉を学ぶのではなく、別の何かの目的のためにその言葉をツールとして使うのです。そのため非常に理解が進みます。

これは中上級者にオススメの方法ですが、逆に言うと中級程度の力がないとできない方法です。最初はとにかく純粋に言語そのものを学ぶしかありません。
「○○語で日記を付けよう」というような方法はこれに近いですが、最初からトライしようとすると失敗します。また、日記であってもネイティブチェックは必ず必要です。


(画像クレジット George Hodan; publicdomainpictures.net)

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