中国語の参考書・アプリレビュー:その1 入門~初級編


中国語の参考書・アプリレビュー:入門~初級

私がこれまでに体験した中国語の教材をレビューします。まずは入門~初級から。

新ゼロからスタート中国語 文法編

最初は、私の持論である「最初はまず薄い文法書」という条件に合致すればなんでも構いません。私はたまたま書店で手に取ったこの本にしました。
必要事項がコンパクトにまとまっています。まずはこれを一冊通してやるべきでしょう。
評価:★★★(可もなく不可もなく)


NHK テレビで中国語

NHKのテレビ中国語はおおよそ一年、もしくは半年のサイクルで中国語の基礎(感覚では中検4級レベル)までをおさらいするものです。有名タレントが生徒役を務め、近年はアシスタントに美人講師として有名な段文凝さんが出演しています(2016年シリーズで卒業のようですが)。
教材や講座の内容は悪くありませんが、このペースで学習するのはかなり遅いと言わざるをえません。初期の学習は一定時間をとって、詰めてやった方が効果的です。マイペースでじっくり、という方にはおすすめですが、ダレる危険性の方が大きいと思います。
評価:★★(イマイチ)


NHK まいにち中国語(ラジオ)

NHKにはラジオ講座もあります。テレビよりはこちらがオススメです。どうしてかというと、ラジオの場合はすでに終わった講座内容をCDで販売しているからです。これなら自分のペースで一気に学習をすすめることができます。入門書だけではやはり音声の取得が不十分なので、ラジオ講座で補っておくのは有効でしょう。マジメにやればおおむね中検4級・HSK3級程度の内容がみにつくように意図されています。
評価:★★★★(おすすめ)


キクタン中国語 初級編

ベストセラーのキクタンシリーズ、残念ながら私はあまり評価しません(この上の初中級なども同様)。単語集としてはまとまっていますが、妙な音楽と甲高い声でどの語も似たように聞こえてしまい、シャドウイングも微妙に甲高くなってしまいます。単語集として使うだけだとしたら高価すぎます。この段階では、単語は後述する検定参考書に登場するものをキッチリつぶしていけば十分ではないでしょうか。
評価:★★(イマイチ)


合格奪取! 中国語検定 4級 トレーニングブック

結論から言いますと、中国語学習はこのアルクのシリーズがアルパにしてオメガの決定版となります。単なる検定対策ではなく、中国語の文法基礎事項、重要構文、必須単語などがバランス良くつまっています。正直、同じ体裁の多国語版がでてほしいほどです。こうしたテキスト形式で問題を解きながらですと、間違えた部分が記憶に残りやすいため学習効率も高いです。「中検準4級編」もありますが、4級編が準4級の内容を包含しているのでこの本から始めていいでしょう。
評価:★★★★★(必須)

(画像クレジット Bjoertvedt ; The Annals of the First Emperor of the Qin (Dynasty). Reprint, here chapter 6 - Description of the tomb of the First Emperor. Reprint in Östasiatiska Museet, Stockholm.)

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