中国語の参考書・アプリレビュー:その2 中級編


中国語の参考書・アプリレビュー:中級

私がこれまでに体験した中国語の教材をレビューします。ここでは中級、おおよそ中検3級以上2級未満、HSK5級くらいまでのレベルに合致する教材を取り上げます。

合格奪取! 中国語検定 3級 トレーニングブック

入門~初級編で述べたとおり、アルクのこのシリーズはマスト!4級の内容も包含するなどかゆいところに手が届いており、特に量詞や重要構文の一覧、巻末の単語まで目頭が熱くなる完成度です。キッチリやりこめばこれで中検3級、HSK4級合格は間違いないでしょう。3級からは筆記編、リスニング編に分かれています。やり通すのは大変ですが高価は絶大です。
評価:★★★★★(必須)
 

中国語検定3級リスニング試験「聞く技術」

中検3級のリスニング対策に特化したいわば攻略本です。中検3級に限らず、一般にリスニング問題に対してどのようにアプローチするかの原理原則が述べられており、例えばTOEICなどにも応用できます。語彙力が前提ですが、設問文のどのポイントに集中するか、断片的に聞き取れた情報からどの選択肢を回答するかという技術も試験では有用。リスニングが苦手な人はやってみてソンはありません
評価:★★★★(おすすめ)

NHK レベルアップ 中国語(ラジオ)

NHKのラジオ講座で、よりレベルが高い方です。シーズンによって多少変わりますが、おおむね中検3級以上の内容を扱っています。やや困るのは、たまに高度な内容や中検2級以上の難解な語彙が登場するなど、難易度設定が安定しないような気がすることです。一通りやり通せば力は付くでしょうが、中検3級くらいだと少し難しすぎることもあり、そもそもこの講座についていくための力をどう付けていくかというステップが曖昧な感じです。「まいにち中国語」の内容とも連続性がなく(レベル差がありすぎ)、優先度はあまり高くないと思います。
評価:★★(イマイチ)


聴読中国語―HSK(漢語水平考試)大綱準拠

アルクのトレーニングブックシリーズとならぶマスト本と言っていいでしょう。
私がクチ酸っぱく強調する「シャドウイング」練習のために、これほど役立つ教材はほかにありません。必須単語と重要構文を網羅し、膨大な音声を収録、なおかついつでも持ち歩けるサイズを実現したこの本のコンセプトはすばらしいと思います。
厳密に言えば、この本は中級の中検3級から上級の中検準1級・HSK6級レベルまで対応しています。自分のレベルに合わせて進めると良いでしょう。
唯一の欠点は、題材の文章に古い道徳話みたいなものが多く、凄くつまらないということです。
評価:★★★★★(必須)


カエルライフの中国語教材

カエルライフという中国語教材を多数リリースしている会社があります。音声とビジュアルを組み合わせたDVDや動画のシリーズで、スマホでのながら学習にぴったり。すきま時間を有効活用できます。
内容はこれまた本格派で、重要な単語や構文などいくつものシリーズがあり、目・耳をフル活用するため学習効率も期待できます。「補語編」などは中国語が苦手な日本人のツボをふまえた憎い造りで、正直多国語版にも進出して欲しいと思うほどです。テキストでの学習が苦手な方は試してみるといいでしょう。、
評価:★★★★(オススメ)
  

(画像クレジット Marcus Hansson from Göteborg, Sweden ; Interior view of Stockholm Public Library. Don't miss out this library when you go to Stockholm. It was built by Gunnar Asplund (1885-1940) in the 1920's and is a prime example of Swedish functionalism. The library is located in the crossing of Sveagatan and Odengatan.)

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