カメがウサギを追い抜く ~継続と才能の関係


語学のブログを見ていると、驚くほど少ない学習時間でどんどん成果を出している人の話が出てきてウンザリします。英語でさえ苦労するのに、3カ国語4カ国語なんて天才じゃないとムリ...。そんなふうに思いがちです。

私は思うのです。天才とは一定の成果に達するのに必要な努力量が少なくて済む人、単にそれだけだと。記憶力なのか言語センスなのか要領の良さなのかはわかりませんが、とにかくそういう人がいるのは間違いないでしょう。
しかし、凡人でも投入時間を多くすれば同じ水準に達することはできます。陳腐な言葉ですが、語学に関しては「継続は力なり」こそが真だと思います。

別の場所にも書きましたが、効果レベル(単語数1200程度)に達する前、語学を始めたばかりの時期はとにかくツライです。
かといって、とっかかり時期に気合いを入れすぎるのは問題です。あせってしまって「効果レベル=せっかく面白くなってくる段階」の前に息が切れてはもったいないです。
昨日100個覚えた筈の単語、今日は10個も思い出せない。そんなことは普通です。1日・2日と多忙にかまけて学習を怠れば、たちまち記憶がふっとびます。それもよくある、語学あるあるです。
そういったことでいちいち自身喪失したり、才能の無さをなげいたり、一喜一憂したりする必要はありません。

学習で重要なのは、できるだけ完璧主義を捨てて、ネガティブな感情を捨てて、日々淡々とメシを食うように継続することです。100個覚えても90個忘れてしまう、とは考えず、100個覚えればどうにか10個くらいは記憶にひっかかってる、と捉えるくらいの鈍感力をもった方がいいと思います。



(画像クレジット Y.Shishido; Ellora caves. Cave 16. A rock bridge connects Nandi Mandap to the center temple.)

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