TOEIC900点を超えたら ~目標を変えるか、趣味と割り切る

あなたのTOEIC学習が順調に進み、900点台もねらえるようになってきたとします。
さて、今後どのように目標設定するかというのは悩みどころです。
学習を継続して更なる高得点を目指すか、英検1級や国連英検、通訳案内士など別の英語資格を目指して学習するか、それとも留学やより実践的な学習に移るかなどなど。
他の外国語習得に切り替えるという人もいるでしょう(私のように)。

以前、別の記事

TOEIC950以上 >>>(超えられないカベ)>>> TOEIC900以上

と書きました。
TOEIC900点レベルでも、実際は自分はかなり英語に自信があると言い切れる人は少ないと思います。やはり、900点と950点レベルとは大きな差があります。

しかし、あえてこのブログでは、900点を超えたらもうTOEICは卒業して別の目標に切り替えることを提案したいと思います。
こういった提案は巷の「TOEIC命!」みたいなブログには出てきませんが、私たちアラフォーおやじの時間は有限であり、TOEICなんぞ所詮日本と韓国だけのローカル資格に過ぎないことも冷静に考えるべきです。900を超えたら切り上げ時です。

以下に、学習時間と期待スコアの図を載せます。

これは特定のデータにもとづくものではなく、あくまで概念図と考えて下さい。縦軸はたまたまTOEICスコアを取りましたが、あらゆるテストに共通しています。
一般に学習の初期はスコアが伸びず(効果レベル未満)、学習が進むに従ってスコアの伸びが良くなり(効率のいい時期)、その後習熟度が上がると効率が悪化します。

語学学習のコツとは、この最も離脱率が高い「効果レベル未満」を諦めず早めに通過し、勉強が面白くなって成果も出やすい「効率のいい時期」を素早く登り切ることに他なりません。
「効率のいい時期」はいわば一番オイシイ時期ですので、ここを抜けたらあとはその言語に精通したい・極めたいと思わない限りは趣味の域だと思います。


この一番オイシイ時期が、TOEICでいうと900点くらいまで。そこから先は投入時間に比べて成果が上がりにくくなります。
私の独自の解析によれば、700点の人が900点に達するまでの努力(200点アップ)を100とすると、900点の人が同じ100だけ努力してもわずか65点アップ、965点の人ならわずか20点アップにしかなりません。

これをよしとするかバカバカしいと思うかはあなた次第です。もちろんもっと学習を続けたいと思う方はTOEIC道を極めていけばいいでしょう。
私なら、その努力を別の目標に切り替えます。TOEICを900から985にするまでの努力で、中国語はゼロから検定3級くらいまで習得できるかもしれません。TOEIC985点の人と、TOEIC900点で中国語検定3級の人、後者の方がより可能性に富んでいると思います。

これは価値観の話ですので、正解があるわけではありません。ただ、私のような考えも知っていただきたいと思い書きました。



(画像クレジット トロ)

0 件のコメント :

コメントを投稿