中国語・こんなオンラインサービスを使ってみた


中国語もしばらく学習を続けていると、だいたいHSK5級くらいから市販のテキストが物足りなくなってきます。もしくはマニアックすぎてついて行けないとか...。
そんなときはオンラインサービスを使ってみるのも手です。一部「中国語の参考書・アプリレビュー:その4 最上級編」の内容と被りますが、より詳しく私の活用事例を紹介しますね。

オンライン講座

私は中検2級合格後、いくつかオンラインチャットによる学習サービスを活用しました。
調べるとたくさん出てきます。
このような比較ページもありますが、どこもほとんど相違はありません。ただ、一般的には、大手ほど講師への応募者も多く、レビューによる淘汰も進んでいると思われます。
最初のうちはなるべく初期コストが安いところがいいでしょう。
以下の3サイトは昔から大手として不動の地位にあり、講師も粒ぞろい。好みで選んでいいと思います。

ネトチャイ
天天中国語
CCチャイナ

こういったスクールを使う際は、目的意識をはっきり持つことが重要です。
相手の講師に、こういったことを表現したい、こうなりたいという目処を伝えないと散発的な講義になりかねません。
私は、講師を「気軽に質問できるネイティブ」と割り切って、翻訳の校正やシャドウイング用の手本音読の吹き込みなどを依頼していました。相当イレギュラーな生徒だったと思いますが(笑)、時間を有効活用できたと思います。

そして、あくまでこういったオンライン講座は中上級くらいからの利用と考えた方がよいです。
初級のうちはこういったオンライン講座を利用せず、地道にテキストをこなしましょう。文法知識が曖昧なままでネイティブ講師の知識を断片的に入れていくのは危険です。基礎をおざなりにして、できたような気になってしまうからです。

校正サービス

私が普通の学習者と違う工夫をしたとすれば、翻訳→校正→音読→シャドウイングというループを活用したということでしょう。

まず、あなたが興味のあるトピック、なんでも構いませんが、ある程度まとまった文章を中国語に訳します。
中国人に日本のアニメを紹介するレビューを書くのでも構いませんし、中国支店向けに日本のマニュアルを訳すなど、題材はなるべく自分の得意分野がよいでしょう。翻訳には周辺知識が必要だからです。私の中国語は拙いですが、自分の専門分野ではプロの通訳よりも的確なタームを選択できる自信があります(多くの人はそうです)。

そして、その翻訳した文を、校正してもらいます。
中国人の友達や同僚で頼めればラッキーです。上掲のオンライン講座の講師に依頼するのも有効です。
私の場合は、クラウドソーシング(いわゆるワンコインくらいでいろいろやってくれる人をマッチングするサービス)を使いました。中国語は日本ではそこそこ希少価値ですが、英語圏ではそれほど特殊スキルでもありません(英語のできる中華系の人が大勢いるため)。海外のクラウドソーシングサイトを見ると、驚くほど安い価格で校正をしてくれる人が揃っています。
fiverr

もちろん、ココナラなどの日本のサイトで探してみてもたくさん見つかると思います。
ココナラ

校正された結果とオリジナルの自分の文を見比べ、不明点はどんどん質問しましょう。親切な校正者ですと、なぜこの表現がまずいのか、なぜこの表現に改めたかといったメモを付けてくれることもあります。誤った表現はもちろんですが、間違っていないけれども現在は使わない表現、より自然な表現などいろいろ幅が広がります。

そして、これがものすごくあなたの中国語力をアップします!

元の文は自分の背景知識が豊富なオリジナル訳ですから、無意識に自分が使いがちな単語や言い回しが多く入っているわけです。それがネイティブによって矯正されるというのは、出来合いのテキストをもとにすすめるよりも数倍有効といっても大げさではありません。
だまされたと思って試してみて下さい。


ここで、校正された文を音読・シャドウイングします。
校正を依頼した人にお手本を吹き込んでもらいましょう(もちろん追加料金は必要ですよ)。オンライン講座の講師に依頼してもいいと思います。ここまでやれば効果更にマシマシです。




いかがでしょうか、私の場合はオンライン講座と校正サービスの合わせ技で、検定用の勉強をしていた時よりもかなり中国語レベルがアップしたという実感があります。

上でご紹介した「翻訳→校正」のプロセスを何度か積み重ねていけば、あなたの中国語力はうなぎ登りに上がっていくこと間違いありません。

このような学習は、そもそもオンラインサービスを活用しないと難しいです。オンライン以外で実現しようとすると、語学学校に通うとかネイティブの友達がいるとか特殊な状況が必要で、手間も気づかいもお金も必要です。オンラインで様々なことが可能となり、本当に語学学習の可能性が広がったと感じます。


(画像クレジット Marie-Lan Nguyen, Reading room of the Bibliothèque Sainte-Geneviève, Paris.)

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